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浅田次郎「日輪の遺産」

浅田次郎「日輪の遺産」

どうって事ない物語なのである

アジアへ侵略した日本軍が盗みだした、フィリピンのマラカニアン宮殿にあったマッカーサーの財宝を巡って、終戦直前、極秘に運び多摩にかくした3人の日本兵と、かり出された女子中学生、進駐して財宝を奪い返そうとするマッカーサー、そして日本兵とたった一人の女子中学生の生き残り3人と潰れそうな不動産屋の社長、ボランティアの男が時を隔てて挌闘するお話

何のことか分からないだろうが、許せ

(ところでフィリピンはアメリカのアジアでの唯一の植民地であり、マッカーサーは父親の代からフィリピンを食い物にしていたの、ご存知でしたか?)

財宝を運んでいる日本兵は殆ど兵隊ヤクザの勝新太郎と田村高広

マッカーサーはホィットニー、ウィロビーと共にアメリカドタバタ喜劇の台詞回し

財宝運搬を手伝った女子中学生は、仕事完了と共に毒殺される命令が下されていたのだが、時既に八月一五日、真柴少佐の必死の努力で命令解除までこぎ着ける

にもかかわらず彼女たちは、久枝一人を残して謎の服毒死(硫化水素ではない)と相成ってしまい、財宝と共に地下壕に埋められる

この辺で泣きそうかなと思えど、ちっとも泣けない

終戦後、勝新太郎ばりの曹長が13才だった久枝の家の小作に入り、そのまま久枝と共に本家を継ぐ

つまり少女だった久枝と後に結婚したのだが、この辺がなまめかしい・・・等と感じるのはバカオヤジだけか?

近衛将校の真柴、不動産屋の社長丹羽を軸に話は展開されるが、なんと言っても味わい深いのは百戦錬磨の勝新太郎・曹長である

最初に登場した時は、戦後のことで、地元を牛耳っている口汚く、強欲な金原老人

しかし彼が元曹長であり、久枝を庇い続けてがむしゃらに生き抜いてきた事を独白する、その姿は戦後日本の復興の象徴でもある

それは、懐かしい人に出会ったような、オレが目指していたのはこうゆう人物なのではなかったかと思い知らされるようなジジイである

冒頭、終戦間際のクーデターで殺気立つ近衛兵をモーゼルで黙らせた曹長は、真柴少佐に言う

「この際でありますから、一言申し上げておきますが・・・」

「自分は軍隊が性にあわんのです。」

「自分勝手に死ねないからであります。お国のためとか陛下のためとか、自分の命に理由を付けられるのはたまらんのです。そうは思いませんか少佐殿」

戦後彼は、財宝が埋められ、今は米軍敷地内になった周辺の土地を全て買い占める

それは財宝を奪うためではなく、少女達を守るために・・・

何のことか分からないだろうが、許せpaper

すまんrun

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