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2008年4月

新国立美術館・モディリアニ展

旧天誕、新国立美術館・モディリアニ展

毎日乃木坂で乗り降りしているけど、行ったのは初めてである

って言うか、サントリーも森美術館さえも未踏なのである

んで、今日は巡っちゃおうかと、二日酔いのボケた頭でお出かけ

モディリアニ展は思ったほどの混みようではなく、思い通りに見られた方かな

誰でも感じると思うが、初期の人物の描き方は棟方志功

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力感、優しい曲線、柔らかい量感・・・そんな単語が自然に出てくる

モディリアニの肖像画には殆ど瞳が入っていないが、マリー・ローランサンを描いた肖像画にはビックリするような瞳が描き込まれている

目を描けと要求されたのだとワシは思う、キツい女だったようだから・・・

さぞやお綺麗だったのであろう

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彫刻家を目指していたとか、原始美術だとかの説明は多分忘れてしまうだろうけど、やはり後半、妻のジャンヌ・エビュテルヌや親しい画商を描いた肖像画を前にすると結構立っていられる

つまり立ち去るのがもったいないのね

下は妻ジャンヌ

面長の顔、長い首、なで肩、アーモンドの形の目、瞳なし

柔らかくて、優しくて、甘えられて、尽くしてくれて、愛してくれて・・・(オジ評)

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モディリアニは結核でアルコール、大麻もやっちゃうので35歳で逝く

当たり前です

ジャンヌは後追い自殺、おまけに妊娠9ヶ月

画家生命の短さに、

「好きなことやって幸せだったんじゃない」とはお連れしたマダムの言

おまえも幸せだと思えよと、言われているのかしらん

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浅田次郎「日輪の遺産」

浅田次郎「日輪の遺産」

どうって事ない物語なのである

アジアへ侵略した日本軍が盗みだした、フィリピンのマラカニアン宮殿にあったマッカーサーの財宝を巡って、終戦直前、極秘に運び多摩にかくした3人の日本兵と、かり出された女子中学生、進駐して財宝を奪い返そうとするマッカーサー、そして日本兵とたった一人の女子中学生の生き残り3人と潰れそうな不動産屋の社長、ボランティアの男が時を隔てて挌闘するお話

何のことか分からないだろうが、許せ

(ところでフィリピンはアメリカのアジアでの唯一の植民地であり、マッカーサーは父親の代からフィリピンを食い物にしていたの、ご存知でしたか?)

財宝を運んでいる日本兵は殆ど兵隊ヤクザの勝新太郎と田村高広

マッカーサーはホィットニー、ウィロビーと共にアメリカドタバタ喜劇の台詞回し

財宝運搬を手伝った女子中学生は、仕事完了と共に毒殺される命令が下されていたのだが、時既に八月一五日、真柴少佐の必死の努力で命令解除までこぎ着ける

にもかかわらず彼女たちは、久枝一人を残して謎の服毒死(硫化水素ではない)と相成ってしまい、財宝と共に地下壕に埋められる

この辺で泣きそうかなと思えど、ちっとも泣けない

終戦後、勝新太郎ばりの曹長が13才だった久枝の家の小作に入り、そのまま久枝と共に本家を継ぐ

つまり少女だった久枝と後に結婚したのだが、この辺がなまめかしい・・・等と感じるのはバカオヤジだけか?

近衛将校の真柴、不動産屋の社長丹羽を軸に話は展開されるが、なんと言っても味わい深いのは百戦錬磨の勝新太郎・曹長である

最初に登場した時は、戦後のことで、地元を牛耳っている口汚く、強欲な金原老人

しかし彼が元曹長であり、久枝を庇い続けてがむしゃらに生き抜いてきた事を独白する、その姿は戦後日本の復興の象徴でもある

それは、懐かしい人に出会ったような、オレが目指していたのはこうゆう人物なのではなかったかと思い知らされるようなジジイである

冒頭、終戦間際のクーデターで殺気立つ近衛兵をモーゼルで黙らせた曹長は、真柴少佐に言う

「この際でありますから、一言申し上げておきますが・・・」

「自分は軍隊が性にあわんのです。」

「自分勝手に死ねないからであります。お国のためとか陛下のためとか、自分の命に理由を付けられるのはたまらんのです。そうは思いませんか少佐殿」

戦後彼は、財宝が埋められ、今は米軍敷地内になった周辺の土地を全て買い占める

それは財宝を奪うためではなく、少女達を守るために・・・

何のことか分からないだろうが、許せpaper

すまんrun

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硫化水素

硫化水素による自殺

流行っているそうだけど・・・

ネットで調べるとなかなかご親切に製造だけかと思ったら、必要容量まで算出できる表があった

部屋の縦横高さの数字を入れると、直ぐに2液の容量が出てくる

2000ppmでノックダウンだそうだが、今回の少女の様にトイレの中だったら意外に少ない量で逝けるのが分かる

さらにご丁寧に部屋の外に貼る警告文までPDFで用意されていた

このサイトは、午前中に見れたが、夕方にはもう削除されていた

「死にたい人間にどうこう言うつもりもない」という言い方は、一理ありそうだが、上記サイトを始め様々ある無責任な投稿と同様である

「責任」は取りようもないので、同様に無責任に言いますが、巻き添えだけは避けるように願いたい

飛び降り、飛び込み、ガス(都市ガスでは爆発するだけ)などもってのほか

富士の樹海、入水、首つり(自宅に限る)等、人生最後の思考に今一つご考慮願いたいものである

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デジカメ

ブログに載せている写真容量がデカすぎたせいか、PCが異常に遅くなってしまった

一眼レフで撮った駄写真を意味なく載っけていたのだが、縮小したら調子よしcamera

暖かくもなったし、仕事もやや落ち着いたし(このまま落ちていくばかりかもしれないが)、写真でも撮りに出かけんと、やや少々思い始めた

でも、写真を撮るために一眼レフを持って出かけるというのは、どうもシックリ来ない

重いもの持って歩くのキライhappy01

んで、小さいコンデジ

ところで、オリンパスμを仕事で愛用しているが、なんと言っても水没OKはとても良い

噴水屋はとにかく水に浸かるのだsweat02

水中ポンプの状態写真なんかは、カメラを水没させなければ絶対に取れない

でも、意外と難しいのよ

ファインダーを覗けないので、角度、向き合わせがチョイ難しい

特に少し濁った水の状態ではピントが合いにくい

対象物本体ではなく、水中の懸濁物質に焦点が合ってしまうのだ

半押しせずに、水中にカメラを没したらいきなりシャッターを切ると上手くいくこと多し

ただし、枚数多く撮らざるを得ないので、冬場は手が痛いpaper

余計な話が長くなった

んで、リコーGR-2

高い

あとちょっと出せばせっかく買った一眼レフと同じくらい

週末呑まずに・・・run

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化粧

六本木の映画館にある水景施設のメンテで徹夜明け

夜間作業はこの年になると結構応える

体調が戻るのに時間が掛かるのが一番辛い

二日間も調子悪いこともある・・・泣き言であるが、参りますねsad

さて、明けの朝の下り電車

つり革で本読んでると、ドアに寄り掛かってる若い衆

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やおらショルダーバッグから化粧道具を取りだし、ポンポンと白粉を顔に叩き始めたのじゃrouge

オジさんビックリsign03

首と顔面の色が違いすぎるから結構厚塗りなのか

そりゃ化粧しても構わねえよ、眉剃って描こうが、鼻輪しようがご自由にどうぞ

床屋じゃなくパーマ屋に頭刈りに行くのが当たり前の時代だもん

だけどねぇ、電車の中でポンポンパタパタはないでしょうよtrain

ジーパンは汚えし、ジャンパーもバッグも薄汚れ

一番いけないのは靴、臭そうshoe

もちろんそんなことはどうでもいい

性同一障害って言われりゃ、うんうん頷くばかりか理解も出来ます

でもね、電車の中で化粧は止めましょうや

そりゃ、馬鹿な女の特権だってrun

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桐野夏生「I'm sorry,mama」

桐野夏生「I'm sorry mama」

のっけから67才の元保育士の女と25才年下の男のつつましやか?な結婚生活が出てきたと思ったら、いきなり灯油をかけられ焼き殺されてしまうというワクワクした導入。

犯人は「アイ子」

おぞましい物語の主人公である

何人もの人間を焼き殺したり、絞殺したり、婆さんを風呂場で沈めたり・・・

一度も呼ばれていないが「連続殺人鬼」

何もかもが、まともに見たらグッと下腹に力を入れてないと口から何かが出てきちゃいそうな描写の連続で、とても良い

オジさん好きであるgood

文庫本版解説の島田雅彦はアイ子を「モンスター」と呼んだが、そうなんだろうか?

毒入りカレーの林眞澄美、自分の子供と隣家の子供を殺した秋田の畠山鈴香はイイとしても、給食費不払いの親、子供虐待の親も「ペアレンツ・モンスター」だそうだ

夜中にゴミを出す主婦、騒音をまき散らすオバサンに対しても「死ねばいい」と内心思っている、そうだ

「誰だって瞬間的に殺意を抱いたことくらいある。ただ、自分には守るべき家族や対面もあるから、殺意を抱いた瞬間に、鼻で笑い、寛容さを取り戻すのである。逆に言えば、ここで我に返ったりせずに、アイ子のようにおのが悪意や怨念にのみ忠実に存分に破壊衝動を解き放つことが出来たら、さぞ爽快だろうと思うはずなのである。むろんそれは自己責任を伴わない妄想に過ぎない。しかし、妄想の中ではアイ子のようにな怪物になり、気に入らない奴等を皆殺しにすることもできる。」(島田解説)

ただ小難しく言うだけが取り柄の島田雅彦も、ここでは分かり易く当たり前のことを言うに過ぎない。

「ヒューマニスト」だからだそうだ

「『連中にはモラルなんて説いても無駄だ』とか『本能が壊れている怪物の再教育は困難だ』とヒトはいう。だが、私たちはその怪物の心中を知ることが出来る。なぜなら、私たち自身の中にも怪物か潜んでいるから。それを何とか飼い馴らそうとすること、それが多かれ少なかれヒューマニストである私たちに与えられた義務である。」(島田解説)

なんと分かり易い解説であることか

ヒューマニストだからなのか?

でもこの内なるモンスター論は,誰でもおかしくなるんだよと言っているだけで、昔っから言われている

取り立てて何だというわけではない

でもね、モンスターは飼い馴らすことなんか出来ないんだよ

だからモンスターなんです

でも、こんなことはさほど重要ではない

この本の登場人物全部が、なかなか凄味があってよろしい

その辺の当たり前の人物なんか一人も出てこない

登場する余地がないってとこが、およろしい

ただ「ヌカルミハウス同窓会」はいらないと思います

この娼婦の同窓会は普通っぽくて、よくわかんない・・・

Photo

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多島斗志之「不思議島」

多島斗志之「不思議島」

だからぁ、オレは推理物嫌いなんだよannoy

っていう本

読者を欺いてやろうとばかりに、最終局面で幾度もひっくり返そうとこねくり回す

ますます無理が見えてきて、どんどんつまらなくなるdown

筋書くのもめんどくさい

主人公の女

倫理観に富んでいて、中学校の教師

つかの間ではあるが肉体関係を持った男を撲殺する

実際には死んではいないが、何故殺そうと思ったかが、全く分からない

かと思えば、自分をレイプしようとした幼なじみを、小手打ちして撃退したからなのか、許してしまう(彼女は剣道を習っていた)

つまりは何でもありというかどうでもいいのね

謎解き・推理の筋立てにとっては、その辺の心理描写なんて大した問題じゃぁないのね

女の気持ちなんてどうでも良いんでしょ、フンpunch

何にしてもあまりにも馬鹿らしいので、読まないようにhappy02

Tajima

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散髪

散髪に行く

車に乗って、40キロも先の床屋である

何故ここかというと、店の主人が私の父の弟子だからである

弟子と言ってももう65才であるのだが

私の父は床屋のオヤジであったが、理容学校の先生でもあったのだ

彼は謂わばオヤジの最後の弟子なのだが、独り立ちして、偶然にも私が以前務めていた会社の傍で開業していたのだ

それを知ったのは、父の死の1ヶ月くらい後になってのことだった

父の死がそれを教えてくれたのだと、今でも私は思っている

父が倒れて以来、床屋嫌いになっていた私は、今では彼のところで散髪してもらっている

私の頭を刈りながら彼はよく、父に感謝しているという

今日も言っていた

それは彼がまだ見習いだった頃の話

当時フランスから有名な理髪師が来日して技術講習会があった

彼は父の鞄持ちで連れて行ってもらった

そこで父はレザーカットを直々に習得して、そして彼に教えた

銀座の床屋にも修行に行かせてもらったそうだ

独立してもこのレザーカットのおかげで、悠々と営業しこられた、とまで言った

彼の、この父の話には、私は弱い

うん、うんと言って、頷くのみである

今日もハサミは使わずに、手際よくレザーカットでさばいてくれた

終わり際、後ろで大きな鏡を構えて、仕上がり具合を確認させてくれる

そして最後に頭頂部分に持って行き

「まだあるよ」と、余計なことも言ってくれる

父36才の時

生まれたばかりの私を抱いて写真に収まっている父の頭髪は、既に薄かった、かなり・・・

親子二代の頭を熟知している彼だからこその、深い重みのある言葉なのである

「まだあるよ」

・・・

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新井満「ヴェクサシオン」

新井満「ヴェクサシオン」

「いらだち・苦悩・癪の種」という意味だそうだ

CFの寄せ集めのような小説

サティが流れている部屋

人物を入れず海を映しただけの環境ビデオ

小学生時代に聴力を失った女と出会い、妊娠、結婚

斜視による幻影のような視覚世界

どこで「ヴェクサシオン」の意味と繋がるのか今一つ分からん

それよりもなによりも入り込めなかったなぁ

つまんないって事ですかねdown

サティも今では挿入曲等で頻繁に使われるようになって、珍しくなくなった

オジも若かかリし頃、初めて聴いた時はビックリだったね

「透明感」をいつまでも持続出来る

のろいテンポに苛立つどころか、密やかに身を委ねる安堵と緊張

現実の我が身は酒に身を委ねておりまするが・・・bottle

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絶食

あまりにも体重が落ちないので、絶食を試みることにした

朝5時ににお目覚め

朝刊2紙を読み、7:30分にゴルフ練習場へ

寄せ、ドライバーOK、アイアン当たらず、久しぶりだからこんなモン・・・とおのれに言い聞かせるgolf

水、麦茶、紅茶ガブ飲みcafe

とにかく時間経つのが遅い

テレビ見てると具合悪い

ビール、食い物・・・どのCMも美味そうだ

読書に専念せんと、うつらうつらしながら時間をやり過ごすbook

じっとしていられなくなり、ままよとビリーズブートキャンプ・入浴・読書

だが春雨ヌードルに手を出すng

お腹いっぱいだ・・・とおのれに言い聞かすも、聞き分けのない子であった

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何となく、絶食の感じがつかめそうなので、来週も挑戦することに決意し、本日はこれにて打ち止め

ビール飲みますbeer

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池永陽「指を切る女」

池永陽「指を切る女」

いやな小説である

「走るジイサン」「コンビニ・ララバイ」など読んだことあるけど

ほんの少しだけ変わった本を書く

このいやな小説は面白くはある

でもいやな小説である

何が厭なのか、書く気も起きない、いやな小説である

泣きたいが泣けないいやな小説である

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阿川弘之「雲の墓標」

阿川弘之「雲の墓標」

読んだっけかな?と思いつつお買い上げ

数十頁のところで、フッと記憶の引き出しがガタピシ言ったので、本棚を見たらありました。

裏にはブックオフの100円シール。

ああもう読んだのねと思っても、僅かに開いた引き出しは「もうこれ以上開くもんか!」とばかり動きもしない。

結局最後まで読んで、読後感に憶えがあった。

京大の国文科4人が海軍予備学生14期として戦争にかり出され、死んでいく

吉野と言う人物の日記を中心に物語が進んでいくが、藤倉という級友の日記も間に織り込まれる

吉野は「時代」をそのまま受け止めて、戦争に対しても平均的日本人が持っていたであろうと思われる感情を抱いて、昭和二十年七月九日に遺書を残して終わる。25才。

藤倉は「時代」をややエキセントリックにとらえ、敗戦論をぶち、「この戦争を是認出来ず」、抜け出したいと思いながら、訓練中に死ぬ。三月一日。25才。

「・・・離陸してすぐ、頭を上げすぎ、失速して、あっという間に左翼から墜ちた。かけつけたときには、彼の顔に操縦桿がめり込み、眼玉はふたつとも唇の横までぶらさがって、後頭部は割れて白く、血もろくに出さずに死んでいた」(吉野の日記)

作中数少ない生々しい描写である

この藤倉を主人公にして描けば良かったのにと思う

吉野を主人公にしたおかげで、この小説が成立したんだろう

かつて誰だったかから、ノンポリ三人組(他は開高健、吉行淳之介だったかな?)と言われただけあって、安心して、落ち着いて、死へ向かう日記を読むことが出来る

つくづくオレは今幸せだなと思いながら、死を覚悟した若者の日記を読むことが出来る

死に向かって、死ぬために飛行訓練をし、死ぬために最後の同期生の離陸を見送り、短い遺書を残して逝った若者の日記を、安心して読むことが出来る訳は、藤倉ではなく吉野がメインだからなのだろうか

軍隊を「脱走」して生きることを真剣に考えた藤倉をメインに据えたら、とても安堵して読む訳にはいかないだろう

阿川弘之はそんな作家ではないという先入観も、面白く本を読むには欠かせない要素である

S

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