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藤田宜永「流砂」

藤田宜永「流砂」

「樹下の想い」「艶紅」「野望のラビリンス」が本棚にあった(多分他にもあるかも?^^;)

何でこんなくだらないの読むんだと、かつて罵られたが反論は出来ない

一時、連城三紀彦を続けて読んで、ほほえましい虚しさだと己をなぐさめても見たが、むなしかった

さて、予告もしたので「流砂」

気持ち悪い人たちが登場する

塩野という主人公からして気持ち悪い

50過ぎの大手新聞社の部長、心筋梗塞で休職中に療養がてら奥能登に旅に出て、旅館の女将の妹志津子と恋仲になる

女将は元芸者だったから、女将とすりゃ良かったとうそぶくと思いきや、女房と離婚する気も無し、旅の恥はかきすてじゃぁあるまいし、「別れ」に意味のない意味をを見いだそうとする

そもそもなんで志津子が良かったんだ?

タバコ、酒を注意してひかえるが、志津子とセックスする時には全くおかまいなし

普段は塩野を気遣う志津子もセックス場面では同様であるのだが、これ変だよ

心筋梗塞患者は、その場面じゃ結構気を遣うと思うよ

当然、腹上死とまでいかなくても不安はよぎる

でも、そんなこと一行も無しでがんばっちゃう

(オヤジ頑張ってるんだから、うるさいこと言うなってか)

志津子に一方的に思いを寄せる沈金師吉武は、無理に志津子に迫り、叶わぬとみるや、あろう事か恋敵の塩野に無理難題を言い出す

「志津子さんを一時、もてあそんだ男を演じて欲しい」

アホか、気持ち悪い

他にも、他人の女房をただ好きだからといって何十年も追いかけ回すストーカーオヤジが登場するに至っては、お笑いである

思うようにならない運命や人生の中であがいている様を言いたいのだとしたら、お粗末極まりない

情事の描写がきたない、不快な読後感であった

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