横山秀夫「影踏み」
謹賀新年
横山秀夫「影踏み」
泥棒の真壁(ノビ師と呼ばれる忍び込みのプロ・愛称ノビカベ)が主人公
夜中、家の人が寝入っている時に侵入してお仕事
空き巣とは違う
ここんとこ重要
出所後、中耳(ちゅうじ)に聞こえる双子の弟の「声」と掛け合いながら、色々お仕事する
弟は母親に父親もろとも焼き殺された
母親も当然焼死
背景もさることながら、ノビカベの精神構造は武士そのもの
ストイック
連鎖のある小物語が繋がっていくが、後半に入ってからの、「使徒」がいい
ここだけ、話の着想が違う感じ、甘い
服役中にサンタクロースをやってくれと、大野という泥棒にお願いされる
大野の仲間が、自分の一人娘のためにクリスマスプレゼントを盗むが、しくじる。守衛に追いかけられながら娘にプレゼントの人形を渡した直後、娘の目の前でバイクにはねられ即死する
娘は親戚に引き取られ、惨めな境遇にある。
大野は5年間もその娘のために、サンタをやってきた
イヴの晩に忍び込みプレゼントを置いて来るという、ノビ師じゃなければ出来ない仕事
泥棒版あしながおじさん
大野がどっからそんなエモーションをかき立てていたのかは分からないが、今年はクリスマスには出所出来ないからと、真壁に頼み込む
「俺が知ってるまともなノビ師はお前だけなんだ」と
真壁は出所後、用意されてるはずのプレゼントがないので、自分で用意する
ポケットの中の3万円は、盗んだ金
こりゃ使えない、と思うところが潔い
火事で死んだ父親の形見の時計を質に入れ、代わりにペンダントを買い・・・
サンタさんになって・・・忍び込んで・・・プレゼントを置いてくる・・・
泣ける要素は他にもあって、更に泣けます、しばらく泣けます、2度3度と泣けます
多分、人には話せないね
話している傍から泣いちゃうから
ラーメン用のどんぶりに入った哀しい年越し蕎麦
下記は一句です
年越しを早く済ませたい年越し蕎麦
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