大沢在昌「屍蘭・新宿鮫Ⅲ」
大沢在昌「屍蘭・新宿鮫Ⅲ」
大人しいサスペンスものになってる
鮫島の人間性を浮かび上がらせるためなのだろうけど、バイプレーヤー桃井課長の方が相変わらずカッコいいのは仕方ないか?・・・
50歳に近い看護婦島岡ふみ枝、藤崎綾香という美貌のエステサロン経営者、元敏腕刑事だった浜岡、この3人の臓器売買の犯罪なのだが、その犯罪内容はともかく、島岡ふみ枝と藤崎綾香の関係が今ひとつわかんない。
ふみ枝は綾香のために殺人を繰り返す。
「あの子があたしに何をしてくれたかじゃないのよ。あたしがあの子のために、どれだけしてあげられるかなのよ」
こう叫んで、殺し続けてきた毒で死ぬけど、だから何でなのよ?どうしてそこまですんのさ?解決策としてただ人を何人も殺しといて、「どれだけしてあげられるかなのよ」って言われてもなぁ、そこんとこチョット曖昧です。動機以前の問題です。
ふみ枝が人を殺すことに、”平気になる”のが良く描かれていない。そもそもふみ枝の役割はこの本全体の重要な柱なんだから、彼女の事、彼女の人間描写、性にもっと触れて欲しい。
好きなんだよ、こういう人・・・
コレに比べれば、綾香の美貌に拝跪する浜岡なんて存在、行き詰まって綾香の胸にむしゃぶりつく姿は、2時間ドラマじゃ使えるかもしれないけど。
男はやっぱり情けない!っていうのは悪くはないよ、実際そうなんだから。実に実感、同感、否定しません、大賛成・・・だけどね
脇役の描き方に安易なとこがありすぎる。
大沢在昌の中では、中の下。
んで、今手にしているのが、辻井喬。「風の生涯」
止めようかと悩みつつ読みつつ師走の炬燵
尚、上記は俳句です
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