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「生きる」乙川優三郎

制御盤の基礎工事、コンクリートの手ごねで頑張ってしまった所為で、体調が戻らず辛い週になってしまった。

廻りにも迷惑を掛けて申し訳ないが、もうこんなモンでしかない自分に、余り腹も立たずむしろ無感動?ってかな・・・

キツい体力勝負の仕事は、もう無理なんでしょうね。

ビリーがどうたらと思ったけれど、違う土俵で残り少ない能力を出すことに、精力を傾注した方が良いのかな・・・

ビリーもそのためと思って頑張った方が、シックリきそうだね

夏物のスーツを洗濯屋に出すのでポケットを漁ったら、目薬4個文庫3冊が出てきた。

「セントメリーのリボン」稲見一良、「生きる」乙川優三郎、「眠る鯉」伊集院静

読みかけかな?と思ったら殆ど読んでいた。いずれも短編集で抜かしているのもあったので、「チョット得した気分」・・・って何だろうね

「セントメリー・・・」の中では『花見川の要塞』

カメラマンが千葉の花見川で旧日本軍のトーチカに出くわす。そこにいる老婆・ポォ婆さんと少年。少年は何と「鉄道連隊の軍曹」。まさに兵隊さながら。

そして蒸気機関車がやってくる。

少々「作りすぎ」な感は否めないが、幻想の機関車が「見えた」と思った行は、感動しましたね!

もう少しカメラの蘊蓄があっても良かったかな・・・

乙川『生きる』、直木賞

藩主の死に追随して、家臣が後追い自殺(追腹を切る)する事が良しとされる中で、切らずに生きる又右衛門の生涯

その選択の発端は自らがしたものではなく、家老の命令。にもかかわらず、辛く、厳しい道を歩まされる。

抑えたタッチの、僅か100頁の短編だが、長編を息をもつかずに読んだような読後感がある。

武家社会や時代劇は直ぐにサラリーマン社会と結びつけて語りたがるが、チョット止めた方が良いかもね

特に「宮仕え」

今は切腹の命令なんか下らないし、封建社会の「宮仕え」と会社組織内で働くと言うことは、全く異なる事柄だ

封建社会の不条理は、現代社会ではあってはならない。

現代にはもっと違う不条理が厳然とある

異なる不条理を、同じように捉えて安易に今を嘆いていると、乙川の「生きる」意味を見いだせない

不条理に対して、どう言う風に立っているかが、いつも求められている

伊集院静はまた後で・・・

いっぱい書きたいから・・・

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