社長さんは良い気持ち

鈴木ヤスシという歌手をご存じだろうか?

60才以上の方なら

「あ~、そんな人いたね」

と思い出すかも知れない

私は、彼の歌をちょこちょこ思い出しては、口ずさんでいる

「ジェニジェニ」ではない

題名は忘れましたが、歌詞は以下の通り

 

  朝日が昇るころ社長さんは帰る

  あああ、良い気持ち~

  どうして朝日が昇るのか

  電信柱に聞いてみよ、たらららった

  あああ、社長さんは良い気持ち~

 

これは1番で、2,3番はこれよりもほとんど意味不明な、はちゃめちゃな歌である

「社長さん」のところは、「しゃっちょうさん」と歌っていたように思う

「昇るころ」のところも「のんぼるころ」と私は歌っている

上記の歌詞は、かくのごとき私の拙き記憶に因る所であり若干の間違いがあるやも知れない

ただ、この歌が時折、私のドロドロした脳みそから硫化水素のアブクのように湧き上がって出てきては、一人歩きしながらでも歌う時は、決まっている

つくづく、「社長」が嫌になったとき・・・

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月曜日

やや吞んでいたいたら、大雪snow

東京の雪はわずかな降りでも、大混乱・・・

東京しか知らない私は、大混乱・・・

吞んでも大混乱・・・

翌朝、会社の屋上に出てみると、いつもの風景がありました

必ず雪だるまつくる人がいるんだよねsnow

R7029797

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石原慎太郎「太陽の季節」

1955年の芥川賞

あの偉そうな面を思い出してこれを読むと、三つ子の魂百までという諺が浮かんできてしまうのは、考えすぎというモンです

もちろん私は都政を批判するつもりも、石原慎太郎の政治的思想について何をかここで語るつもりもありません

なにせ大事なお客さんであるからして・・・

ってな戯れ言は別にして、これを同時代に読めなかったのは残念至極

いや、マジでhappy01

引っ繰り返すと、今読んでみると面白くも何ともない

お金持ちのお坊ちゃまの駄々こね、おいたのレベルを超えるモノは何もない

主人公竜也は兄とヨットを持っている

もちろん彼等が額に汗して買った物ではない

 「兄弟は例年通り、ヨットの船名を書く段に名って口論した。彼等は毎年船の名前を変えるのだ。一昨年はDANDY、昨年は竜也が言い通してMOTERU(もてる)であった。彼は去年よりもくだけてONORI(おのり)にしようとしたが、道久は、『女じゃあるまいし、意味が無い』と反対した。結局順番で今年は道久が、フランス小説家の紀行記から借りてきたBERAMIに決められた。」

こんな,ご兄弟の素行を描いた小説が、今売れるだろうか?

タレントと出版社がグルになっても、うまくはいかないだろう

でも、当時(1955年)は、大反響

井上靖なんかは高評価

さて、慎太郎さん、芥川賞選考委員を永らく務めておりますが、ここのところご不満も多いようだ

いざ読み返してみて、ご自分でこの小説、今だったらご推挙なさるのであろうか?

文庫本の中の「処刑の部屋」というのは、この「太陽の季節」よりも、面白く読めます

もちろんあざとさフンプンなのですが、どんなかたちでも、己が崩壊していく様をうまく書いている

もう、こんな瓦解劇は書けないのでしょうね・・・

R7029759

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サントリー美術館・「広重」

もう先月のことだが、サントリー美術館の「広重」

平日、閉館45分前ということもあるがガラ空きでした

実は森美術館の「歌川国芳展」に行ってからのハシゴでした

だからというわけでもないでしょうが、「ふぅ~ん」ってな感じで終わってしまった

奇抜な着想、大胆な構図で圧倒された国芳の後に観る、名所風景画の広重は物足りなさを感じざるを得ないのは仕方ないでしょうね

ところで

歌川広重が正解なのですが、「安藤広重」という名前ですり込まれていませんか?

図録によると広重は、三十俵二人扶持の火消し同心安藤家、武士の子として生まれ幼名は徳太郎

父が13,4才の時に没し、元服、家督を継ぐ

武士としての名は安藤重右衛門

15才の時に歌川豊国に入門しようとしたが、弟子が多すぎて断られてしまい、兄弟弟子の歌川豊広の弟子となる

僅か一年で免許皆伝「歌川広重」の名を与えられる

武家の「安藤重右衛門」と浮世絵師「歌川広重」という謂わば二足のわらじ、二つの名前の時期があったのね

であるからして、「安藤広重」という武家姓と浮世絵師広重の名前をくっつけるというのはあり得ないことで、実際にご当人が安藤広重などと名乗ったことは一度もないそうだ

1797年生まれ

歌川国芳も同い年

そして武家の子ではない国芳は12歳の時に豊国に認められ門下生になっている

広重さん、武家だったのが禍したのでしょうか・・・?

さて、東海道五十三次

売れに売れたようで、保栄堂版、隷書版、後刷り、変わり図など同一場面も色々あり、これは現場で観るより図録でじっくり違いを見た方が面白い

東海道は海に接している場所が多いが、それにしても昔は海岸線に松林が多かったのがよくわかりますよ

駕籠かきは冬でも裸で、みんな腹が出ているのも親近感があってよろしいですな

今月15日まで

R7029786

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向田邦子「思いでトランプ」

師走に読んで、正月に一度書いたんですが、どうにも気にくわないので消しました

理由は文句言いすぎてたから・・・

では、心を入れ替えて真人間に生まれ変わった気持ちで・・・

13編の短編が入っている

うち直木賞受賞作、「かわうそ」「犬小屋」「花の名前」もある

始めに「かわうそ」があって、おおこれは面白いと思うのだけど、後は大したことはない

あざとさが鼻につくといってしまったら、言い過ぎだろうか

短編だからか練り過ぎなのか、作りすぎ

それぞれの終わり方に作意が臆面もなく出ているのが、私には気になって仕方なかった

・・・って、全然生まれ変わってない

ただ、文庫本の一番最初に「かわうそ」が組まれているのに、騙されそうだ

「かわうそ」は激賞モンです

どんな角度から読んでも突き返してくる凄みのある短編

わずか14ページ

主人公は中年の出世コースから外れたサラリーマン、宅次

宅次は脳卒中で倒れ、右半身に軽い麻痺が残る

妻の厚子は9才下で、「子供のいないせいもあるのだろう、年に似合わぬいたずらっぽいしぐさをすることがある」

「夏蜜柑」のような胸

巨乳なのである・・・これはあまり筋に関係ない

関係ないが、題名「かわうそ」の補完効果を狙ったのではないだろうか?

厚子の顔はかわうそ似だと宅次は思っている

そして顔だけではなく、本性がそうだと「獺祭図」(だっさいず)という絵を思い出し、気がつく

 「かなり大きい油絵で、画面いっぱいに旧式の牛乳瓶、花、茶碗、ミルクポット、食べかけの果物、パンの切れっぱし、首をしめられてぐったりした鳥が、卓上せましとならんでい」る絵

 「かわうそは、いたずら好きである。食べるためではなく、ただ獲物をとる面白さだけで沢山の魚を殺すことがある。

 殺した魚をならべて、たのしむ習性があるというので、数多くのものをならべて見せることを獺祭図というらしい。

 火事も葬式も、夫の病気も、厚子にとっては、体のはしゃぐお祭りなのである。」

こんな奥さんに、親譲りの家の縁側に座って庭を眺めながら、出世コースから外れたのも腹が立たずに、一服やるのが一番だという宅次が勝てるわけがない

夫婦は勝ち負けじゃないが、隣の奥さんに「歌うような声で、明日のお天気を話すように宅次の血圧の話しをしている」のを聞き、宅次は包丁を握る

 「刺したいのは自分の胸なのか、厚子の夏蜜柑に胸なのか判らなかった。」のだが・・・

この後の10行は、秀逸です

R7029755

 

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池上彰の「現代史講義・歴史を知ればニュースがわかる」

昨日に引き続き、観てしまった

回の題名は忘れてしまったが、毛沢東の大躍進と文化大革命

キューバ革命には好意的であったのだけど、言っちゃ悪いが「悪意に満ちた解説」としかいいようがない

毛沢東の中国革命は、想像を絶するほどの後進国革命だったんだよ

大躍進の失敗は、先進工業国の目から見れば何とでもいえる

文化大革命が毛沢東の権力闘争だというのも、共産党内部に党内闘争があって当たり前、ない方がおかしい

「国家の上に共産党が存在する、党が国家を指導するというのが変だ」と言っているが、それが共産主義革命というモンだから批判に値しない

「中国も、北朝鮮も見せかけ的に多数政党を装っている」といって一党独裁を非難しているが、真に一党独裁でないのが中国共産党の限界なのだよ

鄧小平以降、資本主義化の道をひたすら歩み続けている彼等に革命の未来はない

などとブツブツ言いながらゴロゴロしてたらいつの間にか終わっていた・・・

寝てました・・・

夢だったのかしらん・・・

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謹賀新年

謹賀新年fuji

昼間、BSで池上彰の「現代史講義・歴史を知ればニュースがわかる」というのをズッと見ていたtv

8時から夕方6時までやってたのだが、昼過ぎからねhappy01

結構めちゃくちゃで、池上彰に言わせると現代史というのは第2次大戦以降だそうだが、現代史と言うより現代事件史

しかも冷戦崩壊や情報公開が進んで明らかになった裏史実みたいなのが出てくるだけで、ほかはどうって言うことはない

池上彰がいうとわかりやすく聞こえるというけど、わかりやすい部分だけ話しているから当然だよね

面白かったのは朝鮮戦争

北の南進の時、南の指導者はお休みでぼけてたhappy02

米軍の参戦で逆に北へ追い詰めた後の中国の義勇軍(人民解放軍)350万の参戦のくだり

米軍は地雷を埋めて南へ退却するが、中国軍は人力で地雷原を突破する

つまり先頭部隊がどんどん地雷を踏んでっちゃうのね・・・自爆とは言わないだろうけど

この役目を政治犯にやらせたと、まことしやかに言うところは池上さんらしい

それが何かsign02

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吉田類・酒場放浪記

12月30日、神楽坂「満月」

学生時代のバカおじさん達と忘年会beer

毎年やってバカな話しをして呑んでる

酒量はだいぶ減りましたが・・・

「BS・TBSの吉田類の酒場放浪記って知ってるか」という話が出た

言った当人もテレビはほとんど見ないといってたくせにだが、その場にいた半分くらいが知っていたhappy01

大晦日に9時から特番でやってるというので観た・・・というより未だ観てる

もう、明けて西暦2012年1月1日0時13分

正月だよ

吉田類という酒飲みのオヤジが全国の飲み屋を呑みながら食いながら紹介するというただそれだけの番組

一言で言えば、くだらない

でも未だ観てる

くれに呑み過ぎたので、あまり酒は呑みたくないのでしらふで観てる

くだらない・・・

ちょっと、ホットウイスキー飲み始めたけどね

新年明けましておめでとうfuji

くだらないよ、ホントに

何か毎週やってるそうだが・・・

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色川武大「狂人日記」

一年の終わりに書く本

チョット強烈だけど、名作だよ

色川武大の名前を知らなくても阿佐田哲也はご存じでしょう?

もちろん同一人物で、名前によって作品ジャンルを変えていた

他にも名前があったように記憶している

題名の通り、精神を病んでいる男が主人公の話で日記風に書かれている

作者自身もナルコレプシーという脳疾患を患っていたのは有名ですね

入院中の主人公は50才の男

病気の症状は、現実感の強い幻覚、幻聴、突然の発作

睡眠中に見る夢が、かなり強烈な幻覚なのと大きなうなり声で病院内でもなかなか他の患者となじむことはない

担当医師とのやりとりも自分の病気に対する諦めと嫌悪感が先行してしまい、医師・患者の信頼関係は築けない

そんな中、病院で患者ではあるが一人の女性と出会う

28才、寺西圭子

永く入院してた彼女は、院内で手伝いをするくらいに回復していた

そして男を引き取り退院するという

男を看護するために・・・

二人の生活が始まる

本全体の中盤の始めくらいから、圭子との関係が出来、大きく話しが展開する

読んでる方も、始めは男の幻覚症状に驚きながらもこの展開辺りから、男に感情移入するのではないだろうか?

男自身も不安な危なっかしい二人でのアパート暮らし

隣近所や無理解な社会とうまくやっていけるだろうか?

案の定というか、どうしてこの社会という無理解と偏見にかたまる「市民」たちの壁は厚く高いのだろうか?

二人は次々にアパートを移り、やがてやや周囲に人気のない一軒家に越す

内風呂もあり、

 「『ーーねえ、二人っきりで、初めて本当の夫婦になったみたい』

 圭子はそういった。」

そして彼も思う

 「精一杯、圭子と心をかよわすことにしよう。他のどんな不便よりも、圭子がそばにいてくれることをありがたいと思わねばならぬ。それくらい自分にだって出来るだろう。自分の発展の筋はそこにしかないようだ。」

しかし、現実にはうまく事は運ばない

 「自分はわがままで身勝手で、病者というより欠陥者だ。弟に頼り、女に頼った。」

 「自分は生きるに値しない。それを記せば身も蓋もない、のだから嫌になる。生きるに値しないのが、生きないわけにもいかない。医者のいうとおり、病院は休むところだった。生きるに値しないということを、しばし忘れさせくれた。ところが、結局、休んでもいたくないのだ。なんとかして自分も生きたいのだ。弟や圭子を食ってでも。」

こうした思いの中で、次第に圭子が帰ってこなくなる

しかし男は、「もう腹をくくることが必要」だと思う

 「彼女のために、圭子のことは忘れよう。」

そうして哀しい結論に到達する

 「自分がどうにかここまで生きてこれたのは、病人だったからだ。それ以外の何でもない。自分は病人、病人、病人。」

 「死んでやろうと思う。ずいぶんよそよそしい言葉で、人に告げても信じるまい。自分にも未だ嘘くさくきこえる。

 死んでやろうじゃない。死ぬよりほかに道はなしということだ。それで、自然死がよろしい。今日から、喰わぬ。」

その後、10ページほどでこの小説は終わる

圭子が男と共に現れ、この人と一緒なるが、男とも離れられないと言う

 「『貴方のためだとはもう言わないわ。あたしのために、来て頂戴。でないとあたしが生きられない。彼との生活も、きっとこわれてしまう。あたしを助けると思って・・・・』」

もう、夢か幻覚か現実かを読み解き判断する必要もなかろう

「俺は犬じゃない」といいながら、幻想の中で男はいう

「俺も連れてってくれ、おとなしくしてるから」

生きることに、人を求めることに、そして、たやすくではなく愛することに精一杯真面目に向き合って生きた男の話である

R7029744

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本の値段・その2

3回ほど前の「本の値段」で書いた時写真を載せるの忘れてた

下の写真は先週ブックオフで買った19冊、締めて1995円(税込み)

R7029724

高校生の時、初めてマルクスを読んだら価値には交換価値と使用価値があるという事にビックリhappy01

爾来、古本の使用価値に拝きし、今や「ブックオフ命」にまで至っている

もちろんこの価値が有効に利用されているかどうかは問題にしてはいない

おのずと知れた事よ・・・

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